栄養成分表示

⾷品を⾒ただけでは、栄養成分がどのくらい含まれているのか分かりません。それを一目で分かるようにしたのが栄養成分表⽰です。栄養成分表⽰は、健康管理に役⽴つ重要な情報源です。

栄養成分表示の義務化

⽣命の維持に不可⽋である熱量、たんぱく質、脂質、炭⽔化物、ナトリウム(⾷塩相当量で表⽰)は必ず表⽰されます。この5項⽬は、⽇本⼈の主要な⽣活習慣病と深く関わっています。健康の維持・増進のため、栄養素の不足、過剰摂取しないよう、加工食品には栄養成分表⽰が義務付けられています。

市販品の一例で、商品及びメーカーを特定するものではありません

栄養成分表示活用

栄養成分表示を使って、糖分、塩分、脂質がどのくらい入っているかチェックすることができます。

1.糖分チェック<清涼飲料水>

炭酸飲料や清涼飲料水にどのくらいの糖類入っているかチェックします。下の表は500mlの炭酸飲料水の栄養成分表示です。

飲料水の場合、炭水化物を砂糖類と考えます。上図の炭水化物は11gです。
この栄養成分は100mlあたりの数値なので、500mlあれば、5倍にすると糖類の量がわかります。
11g×5=55gです。55gの砂糖が入っています。

WHOが推奨する添加糖分1日の摂取量は25g未満です

甘い清涼飲料水を飲むと、大量の糖類を摂取することになります。

2.塩分チェック<カップ麺>

 日本は直接的な塩分表示はしていませんでしたが、塩分の過剰摂取に注意を促すため、栄養成分表示にも食塩相当量が表示されるようになりました。

 カップ麺にどのくらいの塩分が入っているかチェックします。下の表はカップ麺の栄養成分表示です。

塩分は、「食塩相当量」に表記されます。1食分当たりの食塩の量がわかります。このカップ麺を全部食べると5.5gの食塩を摂取することになります。

厚生労働省が推奨する日本人の1日の塩分摂取基準は、成人男性:7.5g未満、成人女性:6.5gです

3.脂質チェック<菓子パン>

脂質は油脂に相当します。脂質が多い食べ物は、揚げ物や脂身の多いお肉と思いがちです。意外かもしれませんが、菓子パンやスナック菓子、チョコレートなどのスイーツに脂質が多く含まれています。

菓子パンにどのくらいの脂質が入っているかチェックします。下の表は菓子パンの栄養成分表示です。

この表は菓子パン1個当たりの栄養成分表示です。脂質は20.8gです。このパンを全部食べると20.8gの脂質を摂取することになります。油の重量は、大さじ1杯=12gです。20.8gの油は、大さじ1.5杯分になります。

日本人の摂取基準は、1日2,000kcal必要な人では脂質はおよそ55gです

ポイント

糖分、塩分、油分、適正に摂取していると思いがちですが、加工食品には思っている以上に含まれています。栄養成分表を活用して、摂取量を把握することをお勧めします。

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