食品ロス削減推進法へのコンビニの努力

「食品ロス削減推進法」の施行によって、各企業は色々な形で努力しています。
今朝、各新聞でコンビニがポイント還元をして、消費期限切れによる廃棄処分が減少したという記事が取り上げられています。

セブン―イレブン・ジャパンの永松文彦社長は毎日新聞の取材に対し、消費期限が迫った食品の実質値引きを今秋に国内全店で始める際のポイント還元率について、最大10%を検討していると明らかにした。今月から同様の値引きの実験を始めたローソンの竹増貞信社長も取材に「(削減の)効果が出ている」と述べ、全店への導入に意欲を見せた。

確か、15年以上前にもコンビニのお弁当を有効活用しようと、家畜の飼料にするという試みがありました。
始まった時は、ニュースでも取り上げられました
そのニュースを見た時、肉も入っているのに、家畜の飼料になるのだろうかと不思議でした。
狂牛病問題が起こった後でしたから。
しかし、その後は音沙汰なしの状態でした。
唯一、西日本新聞で取り上げられた記事があります。

二年ほど前、福岡県内の養豚農家で“事件”が起きた。
母豚のお産で死産が相次いだのだ。やっと生まれたと思ったら、奇形だったり、虚弱体質ですぐに死んだり。透明なはずの羊水はコーヒー色に濁っていた。
「えさだ」。ピンときた農場主は、穀物など元のえさに変えた。徐々にお産は正常に戻ったが、二十五頭の母豚が被害に遭い、農場主は生まれるべき約二百五十頭の子豚をフイにした。
母豚が食べたのは、賞味期限が切れた、あるコンビニの弁当やおにぎりなど。「廃棄して処理料を払うより、ただで豚のえさにした方が得」と考えた回収業者が持ち込んだ。期限切れとはいえ、腐っているわけではない。「ちょっとつまもうか」と、農場主が思ったほどの品だった。
肥育用の子豚に与えれば、肉質にむらがでる。そこで母豚に、それだけを毎日三キロ与えた。農場主の計算では月二十万円のえさ代が浮くはずだったが、百十四日(豚の妊娠期間)後、予期せぬ結果が待っていた。
×   ×
福岡市内のコンビニで売られていた「おにぎり弁当」のラベル
原因はわからない。だが、予兆はあった。与え始めて間もなく、母豚がぶくぶく太ったのだ。すぐに量を減らした。
豚の体の構造は人間に近い。「人間でいえば、三食すべてをコンビニ弁当にしたのと同じこと。それでは栄養バランスが崩れてしまう」と、福岡県栄養士会長で中村学園短大教授の城田知子。

うまくいかなかったときは、うやむやにされておしまいです。
ニュースとして取り上げることもできなかったのでしょう…

今回も、コンビニがポイント還元という形で、消費期限切れ商品の廃棄を減らしています。
でも、食品ロスの根本が違うと思うのは私だけでしょうか
売り切れにしてはいけないぐらい、生産するものなのでしょうか?
おにぎりは、「買う」から「自分で作る」に変われば、どれぐらいの食品ロスが削減できるか試算してもらいたいです。

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